英語を忘れるのは悪いことではありません

「昨日覚えた単語なのに、もう忘れてしまいました。」

受講生さんから、こんな言葉を聞くことがあります。

そのたびに私は、

「それは当たり前ですよ。」

とお伝えしています。

なぜなら、人は忘れる生き物だからです。

目次

私も「覚えては忘れる」を繰り返していました

留学を目指して勉強していた頃、私は英語のフレーズを一生懸命覚えていました。

でも、2日も経つとほとんど思い出せない。

「昨日あんなに頑張ったのに…。」

そんなことを何度も繰り返していました。

当時は、

「私は記憶力が悪いのかな。」

と、自分を責めていました。

忘れることは自然なこと

でも、その後「エビングハウスの忘却曲線」という考え方を知りました。

人は、一度覚えただけでは忘れてしまうのが自然です。

だから、「忘れた=向いていない」ではありません。

むしろ、忘れることを前提に復習を取り入れる方が、長く記憶に残りやすいと言われています。

このことを知ってから、私は忘れる自分を責めなくなりました。

今でも覚えている出来事があります

一方で、不思議なことがあります。

留学中に、

「この単語が出てこなくて悔しかった。」

「うまく伝えられなかった。」

そんな出来事は、今でもよく覚えています。

その時の相手の表情や、自分の気持ちまで思い出せることがあります。

これは偶然ではありません。

心理学では、感情が大きく動いた出来事は長期記憶に残りやすいことが知られています。

悔しかった経験も、嬉しかった経験も、私たちの記憶を強くしてくれるのです。

忘れたら、思い出せばいい

だから私は、忘れることよりも大切なのは、

「思い出すこと」

だと考えています。

単語を見返す。

英文をもう一度作ってみる。

レッスンで使ってみる。

こうして何度も思い出すことで、英語は少しずつ自分のものになっていきます。

実際、学習科学でも「思い出そうとすること」そのものが、記憶を強くすると考えられています。

だから、忘れたことに落ち込む必要はありません。

思い出す作業こそが、学習なのです。

伸びる人は「忘れない仕組み」を作っています

私が受講生さんを見ていて感じるのは、

伸びる人は「忘れない人」ではありません。

忘れない仕組みを作っている人です。

レッスンで学んだことを英作文にしてみる。

仕事で一文だけ使ってみる。

翌日に少し復習する。

この小さな積み重ねが、英語を少しずつ定着させていきます。

最後に

もし昨日覚えた単語を今日忘れてしまっても、大丈夫です。

それは、あなただけではありません。

私もそうでした。

大切なのは、

忘れないことではなく、思い出す機会を作ること。

英語は、一度で覚えるものではありません。

何度も出会い、何度も使い、少しずつ自分の言葉になっていくものです。

だから今日も、自分を責めるのではなく、昨日より一回多く思い出してみましょう。

その一回が、未来の英語力につながっていきます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次