外国人観光客の増加で、決して無縁ではなくなった道案内。「道なりに」などの日本で使う言い回しなど、何て言うの?と疑問に思う方もいらっしゃるのでは?今回は、こんな私たち日本人が押さえておきたいフレーズを厳選してお届けします。
1. “ Go along ” ( 道なりに )
「Go along (道なりに)」は、押さえておきたいフレーズの一つです。意味としては「沿って行く」というニュアンスがあります。道沿いに進む場合に使われます。
道案内例:
• “Go along this street until you reach the park.”
(公園に着くまで、この通りを道なりに進んでください。)
• “Go along the river, and you’ll find the café on your right.”
(川沿いに進んでいけば、右側にカフェがあります。)
• “Go along the road, and take the first left.”
(道を進んで、最初の左に曲がってください。)
このように、「Go along」は道案内の中でよく使われ、進む方向や経路を伝えるときに便利です。
2. “ Take the first left/right. ” ( 最初の角を 右/左 に )
日本語では「最初の左(右)を曲がって」というのはよく聞くフレーズですが、を使いますが、英語では「first left」や「first right」と表現する場合があります。
道案内例:
• “Take the first left and walk straight ahead.”
(最初の角を左に曲がって、まっすぐ歩いてください。)
• “Take the first right, and it’s just down the road on your left.”
(最初の角を右に曲がってください。そうすれば、道を下って左手にあります。)
3. “ Go straight ahead. ” ( まっすぐに行き続ける )
「まっすぐ行って」と道案内する際、日本語ではしばしば「道なりに進んで」という表現を使いますが、英語では「go straight ahead」や「keep going straight」などと表現することもあります。
道案内例:
• “Go straight ahead until you reach the park.”
(公園に着くまでまっすぐ行ってください。)
• “Keep going straight for two blocks.”
(2つ目の角に来るまで、まっすぐ行ってください。)
4. “ It’s just around the corner. ” ( 角をまがってすぐ )
「角を曲がったらすぐです」という表現も日本人がなかなか言いづらい表現です。英語では「It’s just around the corner」というフレーズがよく使われます。
道案内例:
• “The museum is just around the corner.
(そのミュージアムは角を曲がったらすぐです。)
• “It’s just around the corner, you can’t miss it!”
(角を曲がったすぐのところにあります。すぐに見つかりますよ!)
5. “ It’s a five-minute walk. ” ( 徒歩5分 )
日本語では「歩いて5分くらいの距離」と言いますが、英語では「a five-minute walk」と表現します。この「a five-minute walk」という表現が、実際の時間感覚に基づいているため、少し違和感を覚えることがありますが、海外では非常にポピュラーな言い回しです。
道案内例:
• “It’s a five-minute walk from here.”
(ここから徒歩5分です。)
• “It’s just a 10-minute walk down the street.”
(この道をまっすぐ10分歩いたところにあります。)
6. “ You can’t miss it. ” ( すぐに見つかりますよ! )
「見逃すことはない」という表現は、英語では「You can’t miss it.」と言いますが、日本語に直訳すると少し違和感があるため、なかなか言えないかもしれません。しかし、道案内ではこのフレーズがよく使われ、目的地がとても目立つ場所にある場合に特に便利です。
道案内例:
• “The restaurant is on the right. You can’t miss it!”
(そのレストランは右手にあります。すぐに見つかりますよ!)
• “It’s right in front of the big shopping mall. You can’t miss it.”
(大きなショッピングモールの目の前にあります。すぐに見つかりますよ!)
7. “Go upstairs/downstairs. ” ( 階段を 登る/降りる )
「go upstairs / downstairs」は、建物内で上の階や下の階へ移動するよう指示する際に使われます。道案内の場面では、エレベーターや階段の利用を説明する際に役立ちます。
道案内例:
“Go upstairs to the second floor, and you’ll find the restroom on your right.”
(2階へ上がると、右側にお手洗いがあります。)
“Go downstairs and turn left. The exit is at the end of the hall.”
(階下へ降りて左に曲がると、廊下の突き当たりに出口があります。)
“Take the stairs and go upstairs. The meeting room is on the third floor.”
(階段を使って上へ行ってください。会議室は3階にあります。)
8. “ Across from… ” ( 〜の向かい側 )
「~の向かいに」という表現も日本人がつい使いがちなフレーズですが、英語では「across from」を使います。少し不安に思うかもしれませんが、実際にこれを使うと、道案内がより自然になります。
道案内例:
• “The bus stop is across from the hotel.”
(そのバス停はホテルの向かいにあります。)
• “The bookstore is right across from the park.”
(その書店は公園のちょうど向かいにあります。)
9. “Go past…” ( 〜を通り過ぎて )
「~を通り過ぎて」という表現も意外に使い慣れていないかもしれませんが、「go past」というフレーズはよく使われ、場所を指示する際に便利です。「〜を通り過ぎたところにあります。」という表現は、“It’s past 〜.”と言います。
道案内例:
• “Go past the library, and you’ll see the school on your left.”
(図書館を通り過ぎてください。そうするとその学校が右手に見えます。)
• “Go past the bakery, and it’s just around the corner.”
(パン屋を通り過ぎてください。そうすると、角にそれがあります。)
• “It’s past the library.”
(それは図書館を通り過ぎたところにあります。)
10.“Go across” ( 道を渡る )
「go across」は、何かを横切る、または渡るときに使うフレーズで、道や川、橋などを越えて向こう側に行くという意味です。
道案内例:
•” Go across the street and you’ll see the coffee shop on your left.“
(通りを渡ると、左側にコーヒーショップが見えますよ。)
• “Go across the bridge and turn right.“
(橋を渡って、右に曲がってください。)
“You need to go across the park to reach the library.“
(公園を横切って、図書館に到着します。)
「go across」は、何かを越えて向こう側に行く動作を表現する際に使われるので、道案内でもよく使われるフレーズです。
道案内に使う英語表現は、日本語から英語への翻訳でつい難しく考えすぎてしまうことがあるかもしれません。次回、道案内の機会に恵まれたら、ぜひこれらのフレーズを使ってみてくださいね。意外と簡単に、そして自然に伝わるはずです!
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